T. Matsuda
FROG'S TERRA LTD
ガーデンデザイナー
1966年生
射手座 B型
車犬好き |
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英国王立園芸協会誌(RHS) より
和風?洋風?庭のスタイルはボーダレスに
イングリッシュ・ガーデンのブームも落ち着き、英国やヨーロッパの単なる模倣か
ら脱した庭づくりを模索する動きが、ここ数年は多く見られるようになりました。
日本の住宅事情、気候、文化を考えれば、英国の庭園様式や植物をそのまま持ち込ん
でもうまくいかない場合が多いと、私たちは気付きはじめています。かといって、伝
統的な純日本庭園の似合う家は、もっと少なくなっているでしょう。
洋風とは?和風とは?スタイルが多様化した現代の庭は、もはやその枠組みでは収
まらない時代に来ているのかもしれません。
外側から日本らしさを見直す
今回ご紹介する、松田哲也氏が設計した庭もそのひとつです。和風の庭園のようで
ありながら、どこか無国籍の様相が漂う庭。
「一番大切なのは、そこで過ごす人が心地よいと感じる庭をつくつこと。私は芸術
家ではありませんから、自分のスタイルをあまり意識したことはありません」と語る
松田氏ですが、ご自身の造園設計事務所であり、植物・園芸資材の小売店である(有)
フロッグス・テラの店内を見れば、「松田氏らしさ」がおのずと感じられます。
もともとはディスプレイの仕事を手掛けていた松田氏は、植物好きが嵩じて、造園
の世界に転向しました。
「部屋の植物がどんどん増えてしまって、とうとうテレビが見られないほどになっ
てしまったんです。そのときに、植物を仕事にしよう、と思いました」
1年ほど造園会社で経験を積んだ松田氏は、兼ねてから庭づくりの盛んな国として
注目していたニュージーランドに渡り、現地の造園会社で働きました。
「ニュージーランドの植物やスタイルに興味があったというよりも、一度日本の外
に出て、本当に自分がやりたいことを見つめ直したかったのです。実際、海外に出る
ことで、日本人としてのアイデンティティを強く実感しました。例えば、ニュージー
ランドの庭づくりでは、とにかく隙間があれば植物で埋めようとする。それに反して
『余白の美』は日本人独自の感性で、日本の自然が育んでくれたものなのだと感じま
した」
松田氏の庭が、日本らしさを感じさせながらも日本庭園の枠に収まらない不思議な
雰囲気を持っているのは、ご自身のそういった背景が反映されているのかもしれませ
ん。
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